住まいのコラム

桧の特長とは?メリットや住宅に使用する最適な箇所もご紹介

桧イメージ

住宅購入の際は住み心地がよく、安心して長く住める家を選びたいものです。桧(=檜)は見た目が美しく、耐久性が高いため、住宅の木材に最適です。特有の香りとリラックス効果も魅力的です。

この記事は、桧の住宅について基本的な知識を知りたい方向けに、桧の特長や桧木材を使うメリットや住宅に使用する最適な箇所を紹介します。 桧についての知識を網羅的に理解して、住宅選びにぜひ役立ててください。

そもそも桧とは

そもそも桧とは

桧とは木材の一種で、ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹のことです。耐久性や品質で世界最高レベルの建築木材と言われています。その理由は、桧の内部に含んでいる油性成分やアロマ効果や殺菌効果、構造強度など、いろいろな特性によります。

たとえば、桧はお寺や神社の建材として古くから用いられています。1300年前に建てられた法隆寺や薬師寺の塔は、いまもなお高い品質を保ち続けています。この事実が、桧の耐久性や品質の高さを物語っていると言えるでしょう。

また、古くから日本人は桧と関係が深く、まな板、寿司屋の飯台やカウンター、ひしゃくや桶、枡といった日用品として慣れ親しんできました。杉の木と比べて資源量が少ないため、昔から高級材として扱われてきた歴史もあります。

桧のおもな国産産地

日本ハウスHDでは桧の柱・土台はすべて国産材を使っています。ここでは具体的に桧の産地について紹介します。

おもな国産産地は以下のとおりです。

上記の中でも桧は西日本を中心に多く生産されています。桧の名産地としては三重県の尾鷲桧が有名です。その由来は関東大震災が起きたときに、尾鷲桧の建物だけが倒壊が少なかったため、評判になったことにあります。

桧木材の4つのメリット

桧木材の4つのメリット

ここでは桧木材のメリットについて以下の4つをそれぞれ紹介します。

木目の美しさ

桧は表面の非常に美しい木目が特長です。高級感があり、光沢のある見た目は長年使うことにより、表面に艶や味といった風味が現れます。そのため、長く使えば使うほど、桧の風合いの魅力を楽しめます。

見た目は空間がパッと明るくなる木目の白さが特長で、心材はどちらかというとピンク〜黄色味を帯び、芳香に優れています。その美しさは司馬遼太郎が評したほどです。時代を超えて木目の綺麗さは人々の心を魅了し続け、癒し続けてきました。

耐久性が圧倒的

桧はなんと言っても耐久性が圧倒的に優れています。先述したとおり、日本最古の木造建築である法隆寺にも使われています。1300年経っても当時と変わらない状態で維持し続けていることが、その耐久性を示していると言えるでしょう。

このように桧は保存性や耐久性に優れているため、宮殿や社寺のような歴史的建築物にも向いている材質です。日本最後の宮大工と呼ばれる西岡常一棟梁は、桧のことを「湿気に強いし、品がいい、香りもいい、それでいて細工がしやすい。桧はいい木です」と語っています。シロアリや腐朽菌にも強いため建築木材として最適なのです。

また、鉄筋コンクリートの耐久年数は30~50年程度と言われており、この数字からも桧がいかに保存性と耐久性に優れているかがわかります。

香り、アロマ効果

桧の香りには強壮作用と鎮静作用があります。桧の香りには気分を前向きにしてくれたり、心が落ち着いたり、疲れが和らいだりといったアロマ効果があると言われています。たとえば、桧風呂や桧酒器など生活の中でいろいろと活用されていました。

また、桧に含まれるαピネンという香り成分を吸収することで副交感神経が刺激され、リラックス効果があることが実証されています。その効果は森林浴に近いと言われます。そのため、アロマオイルや芳香剤にも桧の香りが活用されているのです。

抗菌効果

桧に含まれる成分のαカジノールには抗菌効果があります。具体的にはαカジノールは木材を腐らせる腐朽菌の増殖を抑え、ダニやシロアリを防ぐ効果があります。

たとえば、カーペットや布団の下に敷く防ダニシートには桧精油が使われており、ダニは桧の木屑の中で死滅することもわかっています。そのほか、桧精油には高い消臭効果もあり、実験により97%のアンモニア臭を消せるという実証結果も出ています。

桧材を使用する箇所

桧材を使用する箇所

日本ハウスHDは桧柱の使用量が国内でもナンバーワン※1 です。ここでは、実際にどこで桧材を使用しているのかについて紹介していきます。
※1 「2016年度木造住宅ランキング分析 桧構造材で差別化進める住宅会社」日刊木材新聞 2017年8月24日

フローリング

桧は色合いが上品で白く、明るい木目が特長のためフローリングに最適です。フローリングに明るい木材が使用されていると家全体の雰囲気が明るくなり、心地よく過ごせます。さらに、桧は年月が経つごとに白い表面が徐々に綺麗な飴色になり味わい深くなっていきます。

また、耐久性や耐水性にも非常に優れているため、生活になじみやすいです。たとえば、同じくフローリングに使用されるスギの木と比べても傷つきにくい特長があります。その理由は桧が無垢材のフローリングだからです。無垢材のフローリングは触り心地が良く、断熱性に優れていて熱伝導率が低いため、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせます。

その他、劣化しにくいという特長もあるので、住宅のランニングコストを抑えられます。

構造材、柱

桧は耐久性や耐熱性に優れているため、構造材や柱などにも最適な木材です。木目が美しいため、柱などの見える箇所に桧を使うことで桧独特の見た目や香りを楽しめます。他の木材と比べて値段は高めですが耐久性と住み心地を考えると費用対効果は高いと言えるでしょう。

耐湿性や耐水性が強く、シロアリなどの害虫にも強いため、土台などの構造材としても優れています。ただし、桧は高級木材のため家全体に使うと高額になることもあります。そのため、柱だけに使ったり土台だけに使ったりと、予算に合わせて部分的に使う場合も多いです。

風呂

「桧風呂」という言葉があるように、桧は風呂の材料に非常に適しています。その理由は桧に含まれるフィトンチッドという成分。これがリラックス効果をもたらしています。

フィトンチッドは桧が虫や細菌といった外敵から身を守るためにつくり出している成分で、虫や細菌を除去する作用があります。この成分は人間にとって高いリラックス効果をもたらし、以下のような、さまざまなリラックス効果があることがわかっています。

また、桧風呂が放つ独特の香りや、肌触りのよさ、湿気にも強いことから、風呂の材料として最適です。これらの理由が日本人が桧風呂に親しみ、愛用し続けている理由といえるでしょう。

まとめ

まとめ

桧は耐久性や品質で世界最高レベルの建築木材と言われています。住み心地がよく、長く安心して住める住宅の材料には桧が最適です。桧の木目が美しく、耐久性や抗菌性に優れ、アロマ効果もあります。本記事で紹介した桧の特長を元に、快適な住み心地の住宅選びの際にぜひ参考にしてください。

日本ハウスHDは、桧材の使用量がナンバーワンの住宅メーカーです。桧品質、ゼロエネ品質、快適品質が実現する本物の住まいを提供しています。ぜひご来場いただき、桧の魅力を感じてください。