間取り図の見方・作成方法を紹介|考えるときのポイントや注意点も解説
家をつくるときには「間取り図」が必須です。この記事では、自宅を設計するにあたって間取り図のつくり方や見方、書き方について知識を得たり、良い間取り図を知りたい人向けに、間取り図のチェックポイントや作成のコツを説明します。この記事を読んで、間取り図の基礎を理解してスムーズに作成できるようになりましょう。
そもそも間取り図とは?
間取り図とは、部屋の配置や窓・ドアの位置などがわかる平面図のことです。建物の基本情報を把握するために必要になります。例えば、3LDKで部屋と部屋の間隔はどのくらい空いているのか、2LDKの場合ダイニングの位置、玄関から部屋までの距離などを間取り図で確認できます。
ただし、間取り図では空間の開放感や窓の高さを把握するのは難しいです。
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間取り図の略語・用語を押さえよう
間取り図にはアルファベットの略語が使用されます。以下は用語とその意味の一覧表です。
間取り図の略語・用語 | 意味 |
---|---|
K | キッチンの略。 |
DK | ダイニングキッチンの略。居間がひと部屋の場合は4.5畳、ふた部屋以上は6畳以上ある場合にDKと表記される。 |
LDK | リビングダイニングキッチンの略。居間がひと部屋の場合は8畳、ふた部屋以上は10畳以上ある場合にLDKと表記される。 |
S/SR | サービスルームの略。居間の採光や換気の基準が建築基準法に達していない部屋。(納戸など) |
SB | シューズボックスの略。(玄関収納) |
SCL/SIC/ECL | シューズインクローゼットの略。 又は、エントランスクローゼットの略。 |
UB | ユニットバスの略。床と天井、壁が一体となった浴室のことをいう。 |
WCL/WIC | ウォークインクローゼットの略。広さがあり、人が歩いて入れる大きさの収納スペース。 |
UT | ユーティリティテラスの略。洗面所やキッチンの隣に併設される半屋外スペースのこと。 |
PS | パイプスペースの略。水道、ガス、電気などのメーターを集結させた検針するためのスペースのこと。 |
R/冷 | 冷蔵庫を設置するためのスペース。 |
W/洗 | 洗濯機を置くためのスペース。 |
※畳数表現の決め事は主にマンションやアパートの物件表記ルールであり、戸建住宅には面積制限はありません。
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間取り図のポイント
ここからは、間取り図の見方やチェックすべきポイントを説明します。
方角(方位)
間取り図を確認するときは、方角を確認することが大切です。Nを指す方が北になります。南向き、東向きは建物に光が入りやすく、過ごしやすい環境といえるでしょう。北向きは太陽の光が差し込みにくいので、部屋の温度があまり上がらなかったり、洗濯物が乾きにくかったりします。
ただし、周囲に大きな建物があると思うように光が入らないこともあるので、方角と合わせて周囲の状況にも注意してください。
敷地境界線
敷地境界線とは、建てる土地の外枠線のことです。駐車スペースをはじめ、物置やエアコンの室外機などの設置を考えている場合は、建物と敷地境界線の間を確認しておきましょう。その他、電柱の位置、敷地内の水道メーター、最終マスの場所や配管スペースがとれているかも設計者と確認しておきましょう。
通常、隣地との間に境界釘や境界標が打たれていることがありますが、垣根や堀が設置してあるだけで、境界が曖昧になっている場合もあります。
大きさ
間取り図を見るときは、部屋や収納スペースなどの大きさも確認することが大切です。基本的に部屋の大きさは「帖」で表記されています。一部の間取り図では帖ではなく、「㎡」でサイズ表記されていることもあります。
ちなみに、間取り図では壁の中心の線を結んだ面積が示されています。壁の表面から計測しているわけではないことを頭に入れておくといいでしょう。
扉の種類
間取り図をみれば、開き戸や引き戸など家に使われている扉の種類がわかります。引き戸はドアをどの方向にスライドするのかを確認し、開き戸は内開き・外開き、右か左かのどちらかを確認するようにしてください。
ドアの種類や開く方向などは、家具や家電のレイアウトにかかわってくるためしっかりチェックしておきましょう。
動線
動線とは、生活の中で人が動く経路のことです。動線が短ければ短いほど、家の中で効率よく活動できることを意味します。間取り図から動線をイメージしづらいときは、実際に間取り図に想定される経路を書き込んで見るといいでしょう。線が複雑になる場合は、間取りを考え直したり、家具や家電の配置を再検討したりして解決します。
収納
収納とは、例えば、押入れ、クローゼット、物入れなどのことです。人が部屋の中で快適に生活するためには、収納スペースをうまく活用することが重要になります。収納スペースは形状がさまざまなので、奥行きや広さなどをしっかり確認することが大切です。収納力を確認したいときは、収納スペースに色を塗るとわかりやすくなっておすすめです。
窓
窓は明るさを確保する事も大切ですが、風通しも考える必要があります。間取り図を見れば窓や扉の開閉の方法や、設置箇所を確認できます。図の表現方法で、開き戸や引き戸の違いを見分けたり、表示記号で片開、折りたたみ、引き違いなどの種類を判別したりできます。窓の種類を元にカーテンやブラインドを選んだり、配置するものを考えたりするといいでしょう。
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間取り図を考えるための進め方
ここからは、間取り図を考えるときに役立つ進め方を解説します。
家のタイプを決める
家のタイプの例としては、例えば平屋や2階建て、3階建てなどがあります。一世帯の住宅と二世帯の住宅とでは間取り図は大きく異なるため、生活内容に合わせて十分考えておくことが必要です。
また、住生活基本計画で居住面積の水準は「住宅性能水準の基本的機能」により定められています。特に二世帯住宅の場合はよく確認して間取りを考えると住みやすい家づくりができるでしょう。
家族構成をベースに考える
家族構成は年齢に応じて変化していくことが一般的です。最初は夫婦2人でも子どもができて、その子どもが将来巣立つと、また夫婦2人に戻ることが予想されます。家族構成が変わっても家の建て直しは簡単にはできません。そのため、家を建てるときは、将来的な変化も視野に入れて間取り図を作成する必要があります。
間取り図を考えるときは、家族構成の変化に柔軟に対応できるかどうかを基盤にして、間取り図を作成することをおすすめします。
部屋の用途を洗い出す
続いて、建設する家に必要なスペースや、部屋の用途を考えます。将来的に子ども部屋にしたい部屋や、家族で団らんして過ごすスペース、ゆっくり読書するスペースなど、自分たちが生活するために必要な行動から考えると進めやすいでしょう。
家族で住む場合は、間取り図に部屋の用途を書き出しておくと、後から何のための部屋だったのかがわかりやすいです。このタイミングで、部屋の大きさもあわせて考えておくとよいでしょう。
シンプルな動線になるように工夫する
日々の無駄な動きを省くためにも、動線はできるだけシンプルにすることをおすすめします。例えば、キッチン付近の動線は安全面にもかかわってきます。できるだけ広いスペースが良いでしょうし、料理がしやすい様に冷蔵庫や電子レンジ、オーブンなどの配置も考えておきましょう。
また、家族とのコミュニケーションを取るために家族の動きや、安全の確保等も視野に入れて考えることが大事です。
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自分で間取り図をつくる方法
次に、間取り図を作成する方法や書き方を紹介します。専門家に頼む前に自分で作成したい人は必見です。
方眼紙を活用して作成する
方眼紙のマスを使って部屋の広さを表しながら作成する方法です。基本的に間取り図は紙があれば作成できますが、方眼紙を使うことでより簡単に間取り図をつくれます。その理由は日本で建てられている木造住宅の多くは910mm×910mm(日本ハウスHDは1m×1m)の方眼を基準に間取りがつくられるからです。
書き方はまず、必要な部屋を書き出してから線で区切っていきます。その際に部屋の区切りだけでなく、窓やドア、廊下なども忘れずに記入しましょう。
慣れていないと方眼紙で間取り図を書く作業に多くの時間がかかることが予想されます。
アプリを利用して作成する
「方眼紙をわざわざ用意するのはちょっと…」という方はアプリを利用して間取り図を作成する方法があります。間取り図作成用のアプリは無料・有料ともに多数配信されているので、手軽に利用可能です。パズル感覚で間取りを作成できたり、カメラで撮った間取り図をアップロードできたりするものもあります。
専門知識がない、はじめて間取り図の作成に挑戦するなら、アプリの方が取り組みやすいといえるでしょう。
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まとめ
自宅を設計する際は間取り図の作成が必須です。間取り図の見方、書き方がわかることで建物のサイズ、窓や壁の配置、部屋の大きさ、生活動線などを確認できます。住まいでの快適な生活に、間取り図は欠かせませんので、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
日本ハウスHDでは、担当者から間取り図の見方等も説明させて頂いています。その他、直営工事や耐震施工、一貫した担当窓口、アフターサービスの充実などに強みがあり、自由度の高い施工に応じられます。間取り図の相談もお気軽にしてください。興味がある方はカタログや資料請求がおすすめです。
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