住まいのコラム

注文住宅の間取りの決め方は?押さえておきたいポイントを解説

注文住宅のイメージ

注文住宅の間取りを決めるときは、キッチンや浴室といった設備や階段、予算など、意識したいポイントがあります。この記事では、注文住宅を検討している方に向けて、注文住宅の間取りが重要な理由や必要な要素、実際に間取りを決める流れを解説します。成功パターンと失敗パターンを解説するので、ぜひ参考にしてください。

注文住宅において間取りが特に重要な理由

注文住宅において間取りが特に重要な理由

生活のしやすさは、住宅の間取りによって大きく変化します。間取りは、家事動線はもちろん、家族とのコミュニケーションや収納力にも影響します。注文住宅は間取りを自由に決められるからこそ、慎重な判断が必要です。実際に暮らし始めてからスムーズに生活できるような間取りを考えましょう。

注文住宅の間取りに必要な要素

注文住宅の間取りに必要な要素

注文住宅の間取りは、生活に必要な設備を含めて考える必要があります。設備には、玄関をはじめ、キッチンやトイレ、浴室などの水回りなどがあります。

また、ロフトや収納なども、どこに配置するか、家具はどこへ置くのかなどを含めながら検討します。2階を設ける場合は、階段の位置も重要です。限られたスペースを有効活用し、自分たちにとって暮らしやすい環境を整備しましょう。

注文住宅の間取りを決める際の流れ

注文住宅の間取りを決める際の流れ

ここでは、注文住宅の間取りを決める際にどのような流れをたどるのか解説します。

用途ごとに部屋を分ける

各部屋を用途ごとに分けることを「ゾーニング」と呼びます。ゾーニングすることで、住宅に求めるイメージを把握しやすくなります。住宅に必要なスペースには、家族みんなが集まるための部屋と、それぞれが個人的に使う部屋があります。家族構成に応じて部屋をわけてみましょう。

間取りを細かく検討する

ゾーニングを終えたら、それをもとに細かい間取りを決定していきます。生活動線を意識しながら、スムーズに暮らせるような間取りを考えましょう。

たとえば、洗濯機を置く場所と洗濯物を干す場所は、近くに配置したほうが便利です。また、間取りを決めるうえでは、来客時の動線やプライバシーといった目線からも検討する必要があります。

収納スペースを確保する

必要な部屋や設備の間取りを決めたら、収納スペースも確保しましょう。収納スペースについても、生活動線を意識したうえで必要な箇所に配置します。各部屋の用途を考慮しながら、使いやすい位置に収納を設けてください。又、設置予定の家具等、寸法を確認して間取りに入れておくと、あとになって困りません。

余裕があれば、シューズクロークやウォーク・イン・クローゼットといった収納があると便利です。

ドアの設置場所を確認する

間取りと収納スペースを決めたら、ドアの設置場所を確認します。ドアの位置や開け方は、生活のしやすさにも影響する重要な部分です。実際に生活している様子をイメージしながら、ドアを設置しましょう。

なお、ドアの位置やサイズによっては、大きな家具を移動する際に支障が出る恐れもあるので注意しましょう。

注文住宅の間取りの成功パターン

注文住宅の間取りの成功パターン

ここでは、注文住宅の間取りについての成功パターンを解説します。

対面式キッチンで家族と交流できる

対面式キッチンを選べば、リビングやダイニングと向き合いながら料理ができます。キッチンにいても家族との会話を楽しみながら作業ができるのがメリットです。子育て中でも、子供の様子をみながら料理ができて安心です。

小さい子供がいる、来客が多いなど、普段の生活に適しているか考えて導入を検討しましょう。

リビング階段で家族の気配を感じられる

リビング階段とは、廊下ではなくリビングの中に取り付ける階段です。家族が集まるリビングに階段を設けることで、2階の自分の部屋に行く家族の姿を確認しやすくなります。

家族で一緒に過ごす時間がもてない家庭でも、コミュニケーションのきっかけをつくりやすくなります。階段の下にはスペースができますが、収納棚や飾り棚などを配置すれば有効活用できます。

リビングに和室をつなげて有効活用する

リビングの横に和室を設けると、何かと便利です。たとえば、子供の遊び場や勉強部屋として活用すれば、大人はリビングで過ごしながら様子を確認できます。引き戸を設けておくとリビングと分けて使えるうえ、来客時には客間として利用することも可能です。

玄関にウォークインの収納をつける

玄関周りにスペースを確保すれば、ウォークインの広々とした収納をつくれます。たとえば、収納用の土間をつくっておくと、ベビーカー、アウトドア用品、ゴルフバッグ、ベビーカーなど外で使用するアイテムを収納できます。

ただし、面積を大きくとるだけでは、アイテムが取り出しにくくなります。収納をつける際は使いやすさも重視して配置することが大切です。

注文住宅の間取りの失敗パターン

注文住宅の間取りの失敗パターン

ここでは、注文住宅の間取りについての失敗パターンを解説します。

においが全体に広がる

間取りによっては、においが全体に広がりやすくなるケースもあります。特に、オープンスタイルのキッチンを選んだ場合、料理のにおいがリビングや他の部屋に伝わりやすいため注意が必要です。あらかじめ希望する間取りや設備の特徴を理解しておき、風の流れに配慮するようにしましょう。

他の部屋の音が気になる

間取りによっては、他の部屋の話し声や上階の足音が気になる場合もあります。また、寝室とトイレが近くにあると、夜中に家族がトイレを使用したときに音が気になる可能性が高いです。

こうした音の問題を解決するには、それぞれの家族の生活パターンを考慮して間取りを考える必要があります。間取りでの解決が難しい場合は、吸音性のある内装材などを使用して対策しましょう。

コンセントが使いづらい

生活ではさまざまな電化製品を使用します。コンセントが家具やカーテンに隠れてしまうと使いづらくなるので、間取りを考える時点でインテリアについても考えておきましょう。

また、コンセントの数が足りなくなる場合もあるので、あらかじめ何にコンセントが必要か把握しておくとよいでしょう。

無駄な移動が多い

毎日の家事をスムーズに行うためにも、なるべく無駄な移動が発生しないよう間取りを工夫しましょう。家事をするときに何度も行き来しなければならないと、効率が悪くなってしまいます。

たとえば、洗濯機の設置場所と洗濯干し場が遠ければ、毎回移動に時間がかかるため非効率です。間取りを考える時点で、日常生活をどのように送るかイメージしておくことをおすすめします。

注文住宅の間取りを考えるときのポイント

注文住宅の間取りを考えるときのポイント

ここでは、注文住宅の間取りを考えるときに、どのようなポイントを意識したらよいかについて解説します。

家事動線を意識する

一般的に、生活の中心となるのはキッチンである家庭がほとんどです。そのため、注文住宅の間取りを決めるときは、キッチンを中心に考えることをおすすめします。キッチンを中心にしてスムーズに回遊できる間取りにすれば、家事にも取り組みやすいでしょう。キッチン、トイレ、お風呂などの水回りを近くにすると、工事やメンテナンスもしやすくなります。

生活音に配慮する

すでに触れたとおり、間取りを考えるときは生活音にも注意が必要です。特に、2階建てや3階建ての住宅では、上下の階で音が響く恐れがあります。

ストレスのない生活を送るためには、音への配慮がポイントになります。来客時にも上の階からの音が気にならないよう、間取りを工夫するとよいでしょう。

採光のバランスを考える

気持ちよく過ごせる住宅にするには、採光のバランスも重要です。太陽の向きや周囲の建物との位置関係を考慮したうえで、窓の位置を決めましょう。なお、採光については東西南北の位置関係常識もありますが、土地の状況によっては、必ずしもそれが当てはまるとは限りません。後悔しないためにも、専門家に確認してもらいしっかり検討して決めるようにしましょう。

風の通り道を確保する

暮らしやすさに配慮するには、採光だけでなく風通しも重要です。それぞれの窓がどのような位置関係になっているかによって、風通しの良し悪しが決まります。風向きを考慮しながら、風の通り道を確保できるようにしましょう。

なお、低い位置に窓を設置すると、冷たい空気を取り入れやすくなります。一方、高い位置に窓を設置すれば、暖かい空気を外へ排出できます。

家具や家電の配置までイメージする

間取りを決めるときは、先に記した様に同時に家具や家電の配置も検討しておきましょう。同じタイミングで検討すれば、コンセントや照明の位置も決めやすくなります。

コンセントや照明の位置を後から変更するのは簡単ではありません。実際の生活の様子をイメージしながら最適な場所に設置するのが大切です。

まとめ

まとめ

注文住宅では自由に間取りを決められるからこそ、必要な要素について意識することがポイントになります。要素には使いやすさや収納、家族とのコミュニケーションなどがあります。実際に暮らし始めてからの様子をイメージし、生活しやすい空間を目指しましょう。

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